第1回目のテーマはホテルのエントランスや
レセプション家の中で言えば「玄関ホール」の
アートについてのお話です。
ホテルの場合、お客様が入っていらして、あ
る種の高揚感、期待感を抱かせる場でありな
がら「いらっしゃいませ」あるいは「おかえりな
さい」と温かく向かい入れる場でもあります。
何よりもまず来客の目を楽しませつつ、見て
いて「ホッとする」温かみある作品が求められ
ます。具体的には「土の温もり」であったり「水
の流れ」であったりと人造物ではない「自然」
を感じられるような作品ではないでしょうか。
それは表現されたモチーフが「自然」のことは
もちろん、素材そのものが「土」や「漆」、「岩絵
具」といった天然素材であることも含まれます。
一般のご家庭では、草原や森などの緑を描い
た風景画なども飾りやすいかもしれませんね。
上海の某ホテルのエレベーターホールでは、満
面の笑みをうかべた人の彫刻作品が、訪れた
人を温かくお迎えしています。
大胆なデザイン、フォルムの中にも親しみ易さ
を併せ持つ作品こそがエントランスに相応しいと
言えましょう。家もホテルもまずは入ったときの
第一印象がポイントです。
一歩足を踏み入れたとき、そこがどんな場所
としてアピールされているのかがわかります。
そんなことを念頭に世界各国のホテルを巡って
みても楽しいかもしれませんね。
アートフロントギャラリー
http://www.artfrontgraphics.com/