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モダンリビング編集長 下田結花さんvol.3 「コーヒーテーブルブック」

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2010年3月08日

DSC06618.jpg
センターテーブルに置かれた「コーヒーテーブルブック」。
インテリア本や写真集、画集などが多い。

                  
 4月7日発売のモダンリビングでは、過去5年間に、パリ
       
ロンドン、デンマークの取材で撮影したインテリア写真を
       
使って、海外のインテリアがなぜ素敵なのかを解き明か
          
す特集をする。そのための写真を膨大な中からセレクト
          
したのだが改めて気づいたことがある。
             
 欧米のリビングには必ずフォーカルポイントがある。
          
暖炉、あるいは大きなアートなどだ。それを囲むように
        
ソファやパーソナルチェアが置かれている。そして、中央
         
にはセンターテーブル。その上には何冊も、大型の豪華
       
本が積まれていることがある。画集や写真集などの美し
               
いヴィジュアル本だ。
            
 こうした大型豪華本のことを「コーヒーテーブルブック」
         
と呼ぶ。初めて聞いたとき、コーヒーテーブルといっても
              
サイドテーブル程度のものしか思い浮かばなかったから
              
不思議に思ったものだ。欧米の住宅を取材で訪れるよう
            
になって、やっと合点がいった。こうした本は、ゲストや家
            
族がソファに座ってお茶を飲みながら、眺めるためのもの
           
だが、インテリアとしてひとつの「スタイル」になっている。
             
日本では、インテリアがまだ成熟していないと感じること
          
があるが、それはこうした「インテリアのスタイル」といえる
           
ものが、定着していないからではないだろうか。
                
例えば、アート。多くの日本の住宅では、壁は白いまま
          
空いている。一部の愛好者を除くと、アートはまだ一般的な
              
ものではない。しかし、欧米ではインテリアとしてのアートが
               
どの家でも存在していた。
               
 ロンドンで訪れた何人かの著名なインテリア・デザイナーの
             
家では、モノクロ写真を壁に飾っていた。モノクロ写真といっ
              
ても、作家のオリジナルプリントで、ギャラリーで販売されて
             
いる「アート」である。モノクロ写真は、色がない分、どんな
             
インテリアとも相性がよく、少しノスタルジックでもありながら
            
インテリアにモダンさをプラスする効果もある。
                   
 だからだろうか。コーヒーテーブルブックの中に、そうした
           
モノクロ写真の写真集が多いのも自然なことなのだろう。
         
        
DSC06606.jpg
ロンドンのインテリア・デザイナーの自宅。リビングの
ソファの後ろの壁には、モノクロ写真のオリジナルプリ
ントが飾られていた。

               
DSC06622.jpg
同デザイナー宅のベッドルーム。
寝室らしい写真をセレクトしている。
ベッド周りもすべて黒と白でコーディ
ネイトされていた。

         
DSC09040.jpg
モダンリビングのインテリア撮影から。
モノクロ写真をコーディネイトして撮影。こんな
和モダンのインテリアとも、不思議と合う。


                    
                
モダンリビングのブログ「ML日誌」に掲載中。
下田編集長の「編集長日記」
http://mdnlvng.exblog.jp/

モダンリビング 
http://www.hfm.co.jp/product/modernliving


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