中国の骨董家具を見に出かけると、よくみかける
チャイニーズアンティーク籠。
これ、何のために使うものかご存知ですか?
私も知らなく、一つで購入していたのですが
これは一対(二つ)で持つものなのです。
その由来は嫁入り道具のひとつだったのです。
嫁いでいく娘のために母親の手料理をいれる
ものなのです。
一つは娘に。もう一つは婿にと。
しばらく実家の手料理が食べられなくなるため
母親がもたせるための籠だったのです。
籠の形は丸いのが一般的ですが、柄、素材も
いろいろ。でもそのなかでも共通している点は
子孫繁栄、家内安全、万事如意など一家の
平安を願うものばかりなのです。
縁起のいい花、言葉、絵柄がかかれているの
です。
もし機会があれば注意してみてください。
とてもおもしろい発見をすることでしょう。
余談になりますが、中国のその当時の婚礼は
3日3晩続き、花嫁は相手がどういう顔なのか
も知らなく、花嫁衣裳を着て、顔に赤い布をつけ
籠にのって相手の家に嫁いで行く。
そして、寝室で花婿が来るのを待ち、布をとっ
てもらいそこではじめて相手と出会うのです。
本当にミステリーというか、今では考えられない
風習ですよね。
vol.1 中秋節について
vol.2 上海蟹について
李 楊秀瑛さんプロフィール