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アーネストコラム「洒洒落落」ネコ・パブリシング 編集長 平井 大介さん

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2011年10月24日

フランクフルトでのスーパーカーたち:群雄割拠編


フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニと続いた「フランクフルト・ショー」レポートの第4弾。今回は最終回ということで、会場に展示されたスーパーカーの中から注目の5台をピックアップします。

フェラーリ、ポルシェ、ランボルギーニにアストンマーティンを加えた4ブランドが、現在スーパーカー業界における「四天王」とも呼べる存在です。ちなみに四天王という表現はスーパーカー専門誌「ROSSO」在籍時代に勝手に付けただけですので、一般的ではありません。でも日本人って、「御三家」、「四天王」、「○○の△△」(例:浪速のイチロー)という呼び方好きですよね(笑)。

アストンマーティンは、イタリアのカロッツェリア(デザインやワンオフでクルマ製作などを行なう企業の総称)である「ザガート」とのコラボモデル「アストンマーティンV12ザガート」をモーターショーで初公開しました。前から見るとジェントルなアストンマーティン、後ろに回れば刺激的なザガート・デザイン。見事な融合です。来年夏から生産が始まるそうで、世界150台限定生産。日本上陸も期待したいですね。アストンマーティンは77台限定のフラッグシップ、「One-77(ワン・セブンセブン)」も展示していましたが、初めて見た生産型、その完成度の高さに驚かされました。

続いてVWグループから、ベントレー・コンチネンタルGTCとブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツ・ル・オール・ブランを。GTCはオープンモデルとなる「派生車種」、ル・オール・ブランは「顧客が選べる一仕様」として発表されたわけですが(何と「ベルリン王立磁器製陶所」とのコラボレーション)、最近はひとつボディから誕生する関連車種の多さが目立ちます。それだけスーパーカーは開発に費用がかかり、元をとるのが難しい商売なんでしょうね。ちなみに世界最速の400km/hオーバーを記録するヴェイロンですが、予定の台数を全部売っても赤字! だそうです。でもブランド力を下げないため、台数は増やさないとか。資金力のあるVWグループじゃないとあり得ない話です。

最後にジャガーC-X16とマセラティ・クーバンを。いずれもコンセプトカーですが、C-X16は現行XKの後継と噂されるハイブリッドスポーツ、クーバンはマセラティ初となるSUV発売に向けた1台です。ジャガーはフォード傘下を離れインドのタタ傘下になったことで、以前より自由になった気がします。「資金は出すけど、口は出さない」とタタの太っ腹ぶりも伝わっており、C-X16がさらに魅力的な市販車となることを期待します。そしてクーバン。こちらは同じフィアット・グループに最近クライスラーが加わったことで、ジープの兄弟車では? と噂されます。プレス向け資料はそれを否定する言葉がいっぱいでしたが……。市販版がどうなるか、こちらも期待です。スタイルはなかなかに魅力的ですから。

長くなってしまいましたが、これでもまだフォローできていないスーパーカーがたくさんあります。これだけのスーパーカーが群雄割拠状態にあるのは、クルマ好きにとって幸せな状況と言えますね。ということで、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。フランクフルト・ショーのレポートはHOBIDAS AUTOでも展開ズミですので、よろしければあわせてご覧下さい。

http://auto.hobidas.com/

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アストンマーティンV12ザガート


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アストンマーティンOne-77


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ブガッティ・ヴェイロン・グランスポーツ・ル・オール・ブラン


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ベントレー・コンチネンタルGTC


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ジャガーC-X16

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マセラティ・クーバン


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