【Vol. 2 バーンズリーハウス・ホテル
http://www.barnsleyhouse.com/jp/ 】
ロンドンから車で2時間。西に位置するコッツウォルドと呼ばれるエリアは、イギリス人にとって「心のふるさと」とも言われています。どこまでも続く緑の丘陵と羊の群れ。その中に点在する昔ながらの小さな美しい村。
ウィークディはロンドンで過ごし、ここに週末ハウスを持つのがイギリス人にとっての夢だそうです。
ここはまた、イギリスの中でもレベルの高いラグジュアリーなカントリーハウスホテルが、最も多いエリアでもあります。かつての伝統的な重厚でクラシックなカントリーハウスホテルから、近年ではモダンなインテリアに改装され、印象は一変しました。なかでも、ロンドンのおしゃれな若い人々にも人気が高いのが「バーンズリーハウス」です。
「バーンズリーハウス」はかつて、ローズマリー・ベアリーさんという方の屋敷でした。今では完全にリノベーションされ、インテリアもモダンに改装されています。全部で十数室といった小さなホテルですが、一室ずつ違うインテリアはどれも明るくチャーミング。ラグジュアリーすぎないのも、心地よさの秘訣でしようか。ベッドのすぐ横にバスタブが置いてあったり、梁や窓を効果的に生かしていたり、ロフトがあったり…と、同じ部屋はひとつとしてありません。レストランの食事もとてもおいしく、くつろいだ雰囲気が満ちています。
しかしなんといっても「バーンズリーハウス」の魅力は、美しい庭にあります。ローズマリーさんは、チャールズ皇太子の庭も手がけた著名なガーデン・デザイナーでした。彼女が何十年にもわたって丹精した庭は、ほかのどんな庭とも違い、小さな一角それぞれにフォーカルポイントがあり、少し角度を替え、見る場所を変えただけで、まったく違った魅力を見せてくれるのです。それは、写真を撮ってみると、いっそうよくわかります。
「キッチンガーデン」と呼ぶ一角は、いわゆる菜園ですが、え、これが野菜!?と思ってしまうほど。組み合わせと配置によって、美しい幾何学模様を描いています。
5月から6月にかけては、庭が最も輝くとき。朝、少しだけ早く起きて、庭を歩いていると、その美しさに感嘆します。遮光は緑を輝かせ、陰影を作り出してくれるからです。
散歩の後は、庭を眺めながら外のテラスで朝食。宿泊しなければ味わえない、贅沢で幸せな時間です。
今、イギリスはポンドも安く、とても魅力的。庭を味わう楽しみは残念 ながらありませんが、バーンズリーハウスから届いたメールマガジンを見ると、冬の庭を眺めながら、暖炉のそばでゆったりと寛ぐのもいいなあ、と思います。
冬のロンドンにも楽しみが。数年前、私が12月ロンドンに行ったときは、ミュージカルやバレエ&オペラ、美術館など、夏とはまた違っ
た面を満喫しました。夏よりずっと手頃な価格で、一流のホテルに滞在できるのもうれしいところです。
取材では、いつもヴァージンアトランティック航空を使っているのですが、今、ヴァージンではウィンター・バーゲンを実施中。エコノミーだ
けでなく、プレミアムエコノミーやアッパークラスも格安になっています。この機会に、冬のイギリスを楽しんでみては?
ヴァージンアトランティック航空のサイトはこちら。
http://www.virginatlantic.co.jp/
ホテルの全景。メインの建物以外に小さなコテージが敷地に点在します。
レストランの外のテーブルでは、
庭を眺めながら朝食を楽しめます。
インテリアは一室ずつまったく違っています。
モダンな中にも、リラックスできる優しい雰囲気です。
キッチンガーデンは、野菜とは思えないほと美しい植栽。
真ん中のかかしは季節ごとにコスチュームもチェンジ。
レストランでの朝食のセッティング。
庭からの光が真っ白なクロスに映えます。
シンプルでモダンなベッドルームは、インテリアの参考になります。
アクリルの家具使いが新鮮!
アーネストコラム「洒洒落落」も、早いもので第11弾となりました。
新連載は、ハースト婦人画報社 モダンリビング編集長の
下田結花さんのご登場です。
今回のテーマは、「イギリスで出合った、印象的なホテル」。
人気雑誌の編集長ならではの視点で切りとられた個性溢れるホテルの魅力を、全4回に渡りお届けいたします。
【Vol. 1 コワースパーク
http://www.coworthpark.com/ 】
ほぼ毎年、6月にはイギリスに取材に行っています。
6月は庭が最も美しい季節。8月7日発売の「モダンリビング」では、庭の特集を組むので、観光のハイシーズンでなかなか取材が難しいことも多いのですが、敢えて6月にしています。
今回は、昨年、取材したホテルの中から、印象的だったイギリスのホテルを4回にわたってお届けしましょう。
イギリスのホテルは、それぞれが個性的なだけでなく、一軒の中でも、インテリアが1室ずつ違うことも多く、そういう意味でもとても奥深く、楽しめます。
まずは、昨年、オープンしたばかりの「コワースパーク」からご紹介しましょう。
ロンドン郊外、ヒースロー空港から車で15分、というロケーションにあるこのホテルのコンセプトは、「エコ・ラグジュアリー」。
世界中に5ツ星ホテルを展開する、「ドーチェスター・グループ」が経営しています。 広大な敷地の半分は、ポロの競技場。当然、大きな厩舎もあり、馬を連れた宿泊客にも対応できるようになっています。
宿泊施設は敷地に点在。メインの建物以外に、かつての厩舎をリノベーションした一棟や、納屋を改装したコテージやレストランなどもあり、変化に富んでいます。どの建物も、本来の素朴さを生かしつつ、シンプルな中に高級感のあるインテリアに設えられています。
スタッフとして地元の人たちを積極的に雇用しており、温かなサービスも魅力。ここも、5ツ星ホテルです。
スパは大きなプールを含む独立した建物。室内には高級家具やアートをたっぷりと配しています。このスパには、太陽光や地熱など自然エネルギーを利用した設備が設けられていて、ホテルで使うエネルギーの多くをまかなっているそうです。
レストランはオーガニックフードを中心にした、ヘルシーなフレンチ。一品一品に、最もふさわしいお酒をコーディネイトした「テイスティング・コース」というのがあり、これが楽しみで訪れる人も多いとか。
イギリスでは、近年、オーガニックフードやエコロジーに対する関心がますます高くなっています。エコロジーとラグジュアリーを共存させているこのホテルは、まさのその象徴とも言えるでしょう。
自然豊かなロケーションと、質を大切にしたシンプルで上質な空間や食べ物。 「ラグジュアリー」の意味も変化してきていることを感じさせられるホテルです。
「コワースパーク」のメインの建物の全景。
古い建物をリノベーションしています。
朝、敷地を散歩していると目に入るのはこんな景色。
敷地の中の牧場。
メインの建物のラウンジ。インテリアはモダンで
優しい色使い。
客室のベッドは、枝を模したアイアン。
エコがモダンにデザインされています。
バスルームは置き型バス。
向かい側にシャワーブースがあります。
雑誌「モダンリビング(ハースト婦人画報社)」より、
これまでのアーネストの軌跡が凝縮された
別冊本が発行されることとなりました。
さまざまなストーリーを経て生み出された作品の数々はもちろん、
家づくりへの信念、確かな技術、デザインに対するこだわりなど、
アーネストが大切にする“想い”
そしてお施主様の“夢”がたっぷり詰まった一冊となる予定です。
『Actualize houses 形なき想いを具現する住宅』
を合言葉に、
志をともにするモダンリビング編集部の方々とともに制作中です。
本日も2時間を越える編集会議が繰り広げられました。
発行は2012年春を予定しております。
ご期待下さい!
新年あけましておめでとうございます。
アーネストグループは本年も、
住まう方の個性、そして形なき想いを表現するべく
社員一同全力を挙げて社業に努めてまいります。
本年も何卒格別のご支援、お引立てを賜りますよう
心よりお願い申し上げます。
駒沢空間ショウルームでは新年の装いでお待ちしております。
辰年の名にふさわしく、力強く凛とした装飾の数々、
お越しの際はぜひお楽しみ頂ければと存じます。
駒沢空間ショウルーム
東京都世田谷区深沢4-6
駒沢公園ハウジングギャラリーステージ2
TEL.03-5707-5656
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アーネストアソシエイツ株式会社
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