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アーネストコラム酒酒落落 JAXSON清水秀男さん Vol.3 インドネシアより

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年5月28日

今月の初め、インドネシア ジャカルタに行ってきました。


海外では初のJAXSON全室採用ホテルのオープニング確認が目的です。ホテルはKERATON AT THE PLAZA A LUXURY COLLECTION HOTEL。このホテルはセントレジスやWホテル、ウェスティンブランドを擁するスターウット・ホテル&リゾートグループに属し、セントレジスと並び最高級の位置付けとなるものです。
LUXURY COLLECTION HOTELは、ジャカルタの他、ギリシャ、イタリア・ヴェニス、トルコ・アンカラ等に在り、その地の貴族が所有した建物をベースにするなど、インテリアの豪華さなどに特徴のあるブランドです。


LUXURY COLLECTION HOTELオフィシャルサイト
http://www.starwoodhotels.com/luxury/index.html


KERATON、ジャワ語で皇帝という意味のこのホテルの全室採用についてはドラマがありました。
ブログという形式でないとなかなかお伝えできない裏話を綴らせていただきます。


* * *


ちょうど今から1年前、17年ぶりに私はインドネシアを訪問しました。
以前、上海のプロジェクトでタッグを組んだシンガポールのデザイン事務所よりジャカルタのホテルのスィートルームの案件をいただき、ホテルのプロジェクトマネージャーと打合せをする目的です。


話は17年前にさかのぼりますが、アジア各地のハイアットホテルオーナーへの営業をかけていた頃、私はジャカルタのグランドハイアットのオーナー、ロサノ氏と出会いました。
彼は当時のスハルト政権の側近でもありましたが、非常にフランクな方で、ビジネスの話はもちろんですが、日本文化や食の話題で意気投合したものです。


そんな当時を思い出しながら、ハイアットの2階のレストランで食事をしていると、そのロサノ氏が歩いてきたのです。
まったくの偶然の再会でした。
「清水は何でここにいるの?」というロサノ氏の問いに答えると、なんと今回の案件のホテルもロサノ氏がオーナーであるとのこと。
翌朝にはボードメンバー会議に招かれて、詳細を詰め、当初スィートルーム4室だけの採用予定だったのが、全室140室、さらにオーナーズルームまでJAXSONで進むことになったのです。
シンガポールのデザイナー、リチャード氏との信頼関係、オーナー ロサノ氏からの推奨で、この上なくスムーズな進行で無事受注することが出来たのです。


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KERATON AT THE PLAZA オーナー ロサノ氏と


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ホテル客室


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バスルーム(バスタブはカスタムメイドです)


また、当時小さな男の子だったロサノ氏の御子息は素晴らしい青年となり、父親の片腕として活躍しておられ、今後はJAXSON製品の代理店をしていただくことになりました。


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プラザインドネシア不動産部 主要メンバー、関係者の皆さん


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ロサノ氏の御子息と


20年近くも前の御縁がこのように花開くこと、本当に嬉しく思います。また、日々の出会い、人との関わりの積み重ねがあってこそ、このような幸運な偶然がやってきたのだと、改めて身の引きしまる思いがします。


インドネシアと日本の交流促進が日系企業の現地法人、大使館の連携で活発に進められています。今回のロサノ氏との再会をきっかけに、年に数回開催される日本の文化を紹介する講演会に光栄にも講師を依頼されました。前回は和菓子のとらやの社長が講師をされたと聞き、大役ですが、風呂文化日本についてお話したいと思っています。


* * *


Keraton at The Plazaのオープンを確認後、バリ島のとあるホテル改装計画の打合せのために移動しました。移動中インドネシアを代表する名峰Bromo MountainやRaung Mountainを空から見ることが出来ました。
早朝の清々しい空気の中の山は悠大で神々しい眺めでした。


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お施主様インタビュー 泉ウィメンズクリニック院長・泉康史さん

  • お施主様インタビュー
  • 2012年5月21日

東京は南青山にあるクラシカルなビルの一室、フルスケルトンの部屋をリフォームし誕生した婦人科クリニックが、2012年6月13日(水)に新規オープンを迎えます。
設計・施工を行ったのは弊社のリノベーション部門を担う『クラフトスピリッツ』。
オーナーでクリニックの院長を務める 泉 康史さんは、勤務医として30年以上の経験を持つベテラン先生です。満を持して迎えるご開院を前に、夢を形にした道のりがどのようなものだったのか、お話をお伺いしました。


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泉先生Profile
慶応義塾大学医学部を卒業後、同大学産婦人科学教室に入局。東京歯科大学市川総合病院、学校法人北里研究所婦人科などを経て、2012年6月「泉ウィメンズクリニック」を開院。




Episode 1 開院の決意。“優しさ”のあるクリニックを目指して。


産婦人科医として、一般的な産婦人科診療はもちろん、分娩、不妊症治療や体外受精、良性・悪性腫瘍の手術、がん化学療法など、さまざまな治療に精通してきた泉先生。一般的に激務のイメージを持たれる産婦人科ですが、先生も例に漏れず目まぐるしい日々を過ごしてきました。毎日多人数の診療を行う総合病院での外来を続けるうち、ひとりひとりとじっくりと対話する必要性を強く感じるようになったといいます。「不安な気持ちを抱える患者様に必要なのは安心感。だからこそしっかりと診療に時間をかけられる、親身な診療を行うべきだと考えました。誰もが安心してかかれるクリニックで、一人でも多くの患者さんを幸せにできれば、そんな気持ちが膨らんで、開業を決めました」。




Episode 2 アーネストと一緒に、理想の空間を形に。


落ち着いて身体のトラブルと向き合うことができる、優しいクリニックを創りたい。さまざまな検討を重ねるなか、先生は駒沢ショウルームに足を運びます。「アーネストのショウルームを拝見した際に、洗練された近代的な雰囲気をすっかり気に入ってしまいました。以前自宅のリフォームを手がけたメーカーも検討していたのですが、アーネストで建築した知り合いの太鼓判もいただいたので、それじゃあお願いしてみよう、と」。
優しさと安心を中心軸に据え、設計士が提案したプランはプライバシーに配慮しながらも、心安らぐ癒しの空間。受付からアールの通路を抜けると、陽光が降り注ぐ壁面緑化を配した明るい待合室が現れます。「壁面緑化は家内の希望でもありました。今は40種以上の植物を育てている最中で、一日2回、自動的に水やりができる仕組みです」。陽の光と豊かな緑は、不安な気持ちをゆっくり溶かし、またパワーを分け与えてくれるよう。また診療室も同様に、完全個室でありながら採光の充分にとれた明るい空間となっています。


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柔らかな曲線と優しい色彩でまとめられた受付。


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都会の中心部にありながらも
ゆったりと過ごせるよう配慮された待合室。


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取材時は苺が可愛らしい実を付けていました。


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個室の診療室。隣の検査室・処置室も同様に完全個室です。


「アーネストさんには、色や素材感など徹底的にこだわりたい私たちの要望に応えていただき、またさまざまな提案をしていただきました。多くのアイデアのキャッチボールを経て、ひとつひとつを形にしていったイメージです。出来上がってみて思うのは、本当に満足するものができたということ。竣工してしまったのが寂しいくらいなので(笑)、今後もいろいろとお世話になれればと思います」。




Episode 3 泉ウィメンズクリニック2012年6月13日(水)開院。


完成したクリニックでは婦人科診療を中心に、女性のあらゆるトラブルに対応し、また超音波などでの検査や、子宮頸がんや卵巣がんなどの早期発見・予防にも力を注いでいきたいといいます。「婦人科疾患はさまざまありますが、まずは的確に症状を把握して、親身な対話で治療方針を決めていく。そうして一方通行にならない診療を目指していきます。また特別な検査や治療が必要となった際は、大きな病院へ電話一本でご紹介できる連携体制も整えましたので、気になることがあれば気軽に足を運んでみてくださいね」。
数え切れないほどの治療経験を経てたどり着いた“優しい医療”。先生の誠実なお人柄と真摯な姿勢は、多くの女性を安心へと導いてくれることでしょう。


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泉先生は優しくおおらかな雰囲気。
気軽に相談できそうです。


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フラワーショップやブティックが入った
おしゃれなビルの3Fにあります。


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階段横のサインを目印に。


* * *
泉ウィメンズクリニック
お問い合わせ:03-3400-1213
住所:東京都港区南青山5-4-3 南青山 泉ビル3F
診療時間:9:00〜12:00、14:00〜18:00(完全予約制)土日祝休診

ウェブサイト
http://izumi-womens.jp/




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アーネストコラム酒酒落落 JAXSON清水秀男さん Vol.2 ミラノサローネより

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年5月14日

今回は先月4月に開催されたミラノサローネを中心にお話しさせていただきます。
サローネはイタリアミラノで開催される30万人を超える来場を誇る世界最大のデザインイベントです。
30年以上も毎年欠かさず通っています。毎回新たな発見があり、特に展示装飾については良いも悪いもブランドの有り方として非常に参考になります。また、サローネは自分の目利きが間違っていないか流れを確認する機会でもあります。


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画像:サローネ会場エントランスにて。入場を待つ人達。


今年は隔年開催のキッチン、バスルーム関連見本市も開催されました。
前置きですが、本来ならば様々なブースや製品を画像でご覧に入れたいのですが、プレスではない私が各ブランドの写真を撮りご紹介することはポリシーとしてしておりませんのでご了承ください。


インテリアと比較するとCassinaやB&B、Moltiniのように、バス関連業界には独自のブランド観を確立したメーカーが少ないような気がします。
今回はイタリアのサニタリーブランドなど、著名デザイナーを起用し流石というデザインも多くありましたが、デザイン先行という感が否めません。その中でもDURAVITやVITRAなどは日本の入浴スタイル、“肩まで浸かり温まる”ことをコンセプトにしているタブもあり、日本の入浴文化の影響を実感します。
また、バスタブ=インテリアとしての感覚も浸透してきたのでしょう、置型バスタブをメインに発表している企業が多く見られました。


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画像:以前からの知り合いでVICTORIAというサニタリー会社のブースにて。JOAN氏と打ち合わせ。


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画像:左CALRO氏。2005年JAXSONがサローネに参加した時に知り合った高級ブランド専門のレップの方と偶然の再会。
左より2番目 シンガポールのJAXSON代理店の社長HENRY氏。
もう20年ものお付き合いになります。


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画像:蛇口の会社CEAにて。キッチンブランドBOFFIなどにも供給している会社でクオリティの高いブランドです。
左はCEAのオーナー夫人です。


* * *


JAXSONはもう7年前になりますが、2005年Fuori Saloneでバルカシリーズという置き型バスを日本に先駆け発表しています。


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画像:新シリーズ“BARCA”を一堂に展示、発表しました。


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画像:カクテルタイムは和のフィンガーフードと日本酒で。


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フィエラと会場間のシャトルカー。


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画像:会場のメイキング画像です。


リゾートスタイルをコンセプトとする当シリーズは、今までにない素材を用いた斬新さが話題となり、ホテル、旅館やエステ、現在は個人の住宅でも採用いただいています。また、中国の高級マンションに全室採用されるなど、海外プロジェクトにも多く参加しています。


* * *


今年のサローネではグループ会社のLIXILが2年連続してサローネに参加、トルトーナのスーパースタジオで“泡による入浴スタイルの提案”を出展、大きな反響を呼びました。
原研哉さんをデザイナーに迎え、テーマ“A New Desire”人間が味わうことの出来る愉楽とリラクセーションの未来の一端を印象的に展示していました。
日本の会社が世界の檜舞台で評価されるのは非常に嬉しいことです。


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                                (C)LIXIL
好きな本に囲まれあたたかな泡に包まれる至福の時間。
心の豊かさを感じます。


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これはJAXSONのバスタブです。15年ほど前に発売されたこのバスタブ、キャスターが付いており、移動可能(モバイル)をコンセプトとし、背景には書棚が。
私だけではないはずです、特に男性はお風呂と読書の組み合わせは嬉しいのではないでしょうか。


* * *


今回の締めは食の話題にします。
三十年間も通ったイタリアンレストランが突然店を閉めており、とても残念でした。最後の晩餐のあるコルソマジェンタ通りの三人兄弟の店でした。
旨い店の私の見極め方をお教えします。アーリオオーリオペペロンチーノ(ガーリックと鷹の爪のパスタです)の味を基準にしてみてください。ごまかしの効かないシンプルなメニューこそ、その店の腕が分かるものです。三人兄弟の店のペペロンチーノは絶品でした。私が食べた皿にはオイル少しも残らず、ネコが食べた跡のようだと言われたものです。私も料理が好きですが、未だあの味には至りません。
美味しい店を探すのはとても難しいのですが、ナビリオの運河沿いの店は美味しい処が多いようです。


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画像:ナビリオ運河沿いの店にて。ラードのスライスと鹿肉のスライス。世界一ラードの旨い店と看板に書いてありました。
石の採れる場所はラード作りにとても適しているそうです。


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パイナップルのアイスクリーム添え。シンプルですが、ごく薄くスライスしたパインの食感が楽しいデザートです。我が家でも定番になっています。


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画像:ナビリオ地区のアンティークショップで見つけた器です。色が美しく衝動買いしました。


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私の訪伊は、毎回超過密なスケジュールです。身体の疲れとは逆に、ミラノの空気、人、食がパワーをくれます。


インテリアとファッションとグルメ。肌で感じたトレンドをJAXSON流に料理するアイデアが湧いてきます。




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「アーネストの住宅」プロモーション展開のお知らせ。

  • ABOUT US
  • 2012年5月07日

4月28日に晴れて発行の運びとなりましたアーネストの作品集


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actualize houses
アーネストの住宅 形なき想いを具現化する


お蔭様で大変好評をいただいております。
ありがとうございます。


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都内の主要書店でも、最前列に陳列されています。


* * *


そしてこの度、この本をさらに多くの方に知っていただく機会が
モダンリビング編集部様のお心遣いにより実現いたしました。




【東急電鉄に中吊りポスターが登場します】


5月7日(月)・8日(火)の二日間に渡り、
東急全線(田園都市・東横・大井町・目黒・池上・多摩川) の車両内に
アーネスト本の中吊りポスターが展開されます。
※他会社へ乗り入れの車両は除く


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1車両に1枚のようですので、お見逃しなきよう…。
鮮やかな黄色が目印です。




【JR渋谷駅南口改札正面には駅張りポスターも】


5月7日(月)〜5月13日(日) の一週間、
JR渋谷駅南口改札外自由通路に大判ポスターを展開いたします。


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JRと東急の乗り換えの際、動線となる場所です。


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JR渋谷駅南口改札を出ると、正面に。黄色が引き立っていますね。


心を込めて制作した雑誌が、より多くの人のもとに届きますように。
渋谷にお越しの際は、ぜひご覧になってみてください。




次回は、JAXSON 会長・清水秀男様による連載「酒酒落落」
第二回をお届けいたします。
そちらもお楽しみに。




>>アーネストアーキテクツのWEBサイトは
 以下をクリックしてご覧ください。
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リニューアルしたアーネストグループのWEBサイトにも
ぜひお越しください。
http://earnestgroup.net/


アーネストコラム酒酒落落 JAXSON清水秀男さん Vol.1 JAXSONの生い立ち

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年5月01日

アーネストアソシエイツ村木常務のお声掛けでこれから4回に渡り寄稿させていただくことになりました、株式会社JAXSON 会長の清水秀男と申します。よろしくお願いいたします。


アーネストホーム様には15年以上も前からJAXSON製品を採用いただいております。「高級住宅」、だけでは表現できないアーネストの家づくり。住まうこと・暮らすことの楽しさ、豊かさ、尊さを追求するとこうなるのだろう、と常に学ばせていただいています。厳しい家づくりにかける姿勢は当然JAXSON製品にも要求され、私を含め歴代営業担当も厳しい要求にこそ燃える性質ですので、今に至るまでお付き合いいただいているものと自負しております。


***


私がお風呂のデザイン、モノづくりの世界に入ったきっかけは、家具ブランド「arflex」への憧憬と言い切れます。舞台美術などのアルバイトに明け暮れた学生時代、大きなトレンドを生み出したVANジャケットファッションに熱中する中、VANから立ち上がった「アルフレックスジャパン」に出会いました。そして運命的にもarflexの日本版家具の製造工場は私の従兄弟が経営しており、そこで直にブランドのモノづくりの場面に触れたのです。インテリアシーンを牽引するブランドとして、そして自由闊達でセンスの良い着こなしのarflex社員に憧れて、いつか日本人のライフスタイルに影響を与えるような事業を興したい、と強く思ったのです。


30年以上も前に購入したアルフレックスのダイニングテーブルは、長らく家族団欒の中心にあり、今は美大に通う孫の制作用デスクとして大切に愛用されています。代々受け継がれる家具のようにJAXSONもありたい、と思います。


さて、その後25歳より2年間、ミラノに留学した訳ですが、師事したインテリアデザイナーからは直接的なテクニックではなく、食をはじめファッションなど、人生の楽しみ方を吸収する機会となりました。若い私が怖気づくような一流の場にも連れ歩いてもらったことは人生の宝となっています。


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画像:ミラノ・モンテナポレオーネ通り。クロスするマンゾーニ通りにあった“RITS SADDLER”は一番好きなファッションブランドです。馬具等の皮革製品から始まった由緒あるブランドで、エリザベステイラーやチャップリンなどにも愛用されていたそうです。時代の流れで今はコルティーナの店舗だけになっています。


とはいえインテリアデザインが目的の留学ですから、次第に焦りが大きくなっていきます。自分は何をデザインしたいのか、できるのか、、自問自答の日々。「椅子やテーブルのデザインで、日本人がヨーロッパ人に勝てると思うのか。」という師の言葉に半ば諦めの気持ちでお風呂に浸かり、望郷の思いで日本のお風呂に入りたい、と思った、ここから全てが始まりました。師はヒントを与え続けてくれていたのです。日本人らしい文化や背景を持ったものに取り組むべきだと。
帰国後すぐに工房を興し、従兄弟の会社で培った樹脂成型技術を基にバスタブデザインの傍ら趣味のレーシングカーのカスタムパーツを作りながら世界中の展示会視察やバスルーム事情をマーケティングしたのです。そして1982年、常に私を支え叱咤激励してくれる家内と共にJAXSON JAPANを設立しました。そして今年8月にはJAXSONは30周年を迎えます。


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画像:サブリオーネ2Gコンセプトイラスト。
このモデルは両親と子供、3人のバスタイムをイメージしてデザインしました。
http://jaxson.jp/products/series/spazio/sabrione/sabrione2g.html


余談ですが、ミラノで培った料理の腕は常に家でも発揮しています。食へのこだわりがご縁を呼び、10年前から国際美食団体、日本ロティスール協会会員になっています。


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画像:ロティスール東北支部のパーティー。右は家内です。
ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会サイト
http://rotisseurs.jp/about/


***


私は対外的な表現の際には「バスタブ」と言いますが、個人的には「お風呂」の方がしっくりきます。「お風呂」という言葉にはそこから広がる時間や寛ぎまで含まれるような気がするのです。


4月発刊のモダンリビングの別冊付録の広告に五右衛門風呂スタイルのお風呂を出しています。
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モダンリビングサイト
http://www.hearst.co.jp/product/modernliving



リゾートスタイルでもあり、和のテイストも持つこのお風呂に入っているモデル、実は私の孫娘です。孫とのお風呂の時間は童心に帰るひと時です。家族の和を育むお風呂をデザインできる幸せを感じる時間です。




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