施工に移ったこの段階で、作り手側の注意点とはどのようなことでしょうか?
この段階で必要なことは、施工図に基づく調和の追及です。
設計図面上で表現できなかった内容、収まり、
設計者の意図、クライアントの希望が最良に収まるように
緻密な感性を持って対処する工事監理が必要になってきます。
アーネストホームの建物はそれでなくても住宅としては特殊でありますから、
毎回毎回要求されるデザインは違ってきます。
各工事の職人さんたちの技能を最大限に発揮してもらえる
施工計画と監理が命となってきます。
図面に集約された内容、意図を人間の手で作り上げる
クラフトマンシップの発揮する場面であり、スーパーバイザーの任務となります。
今回から何回かに分けて、アーネストホームの企業内容をお伺いしていきたいと思います。まずは最初に、創立までの流れをお聞かせください。
私は建築を学んだ大学時代から、住宅を手がけたいとずっと考えていて、
住宅部門のある大成建設に入社しました。
10年以上勤め、最後にやった仕事は商品企画でした。
それを事業化させる段階まで進んだときに、もう少しデザイン性を高めたいと考え、
設計スタッフの営業前線への配属提案したのですが、認めてもらえませんでした。
そのときに企業内でやる仕事の限界を感じ、
住宅を求めているお客様と、自分たちが直接関われるような組織を
作りたいと考え、仲間16人でアーネストホームを創立しました。