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アーネストコラム酒酒落落 Minotti日本総代理店フォーユアアンビエントすけの代表・助野忠夫さん 第三回・Minottiの戦略

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年11月26日

いま世界の家具業界は転換期にあります。アメリカやヨーロッパが不況におそわれる一方、アジア市場にその活路を見出しています。変化の激しい世界状況の中で、毎日のように新しいデザインの家具が発表され、もはや家具のデザインは出尽くしていて、さほど違いをつけられないのではないかというのが業界全体の見方です。たとえ画期的なフォルムやアイデアが生み出されても、発表したひと月後には、コピー商品がアジア市場に出回ってしまいます。


さてMinotti本社のあるブリアンツァは、古くから家具産地として栄えてきた街です。イタリアの北部にあり、コモ湖周辺に散在する貴族の館で使われるクラシック家具を作ってきました。有名家具ブランドの多くはここに本社を置いていますが、工場の海外移転も進んでいて、日本と同様に国内生産は難しい状況にあります。


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Minotti本社


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緑が多いのどかな環境


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Minottiの近くにあるComo湖はイタリアで3番目の大きさで、避暑地としても名高い場所です。現在も周囲には別荘や高級ホテルが点在しています。


その中でMinottiは「Made in Italia」をかたくなに守り通そうとする数少ないモダン家具メーカーです。先代から続く職人技を生かした、イタリアの感性を感じさせる家具。それを作り続けるため彼らの選んだ道は、ファッション業界と同じく「モード」を商品化したグローバル戦略だったのです。


Minottiの新作を年ごとに追っていくと、家具単体のフォルムや雰囲気は大きく変わっていないように見えます。しかし何かが圧倒的に違います。ソファ、アームチェア、サイドテーブル、センターテーブルの他、TVボードなどのキャビネット類やラグなどの組み合わせを変え、それに毎年数十種類も開発するオリジナルのファブリックスや皮革をアレンジすることで、様々なモードを作りだしています。同じシリーズのソファでも、選択するファブリックによって、モダンにもクラシックにもトラディショナルにもなる。まるでファッションを着こなすように変化していく家具。それこそミノッティの立てた戦略でした。


* * *


Minottiの家具作りの工程(一部抜粋)
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カバー内部の仕上げ


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レザーの選定は最新のレーザーマシンにより傷などを識別します


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針と糸を通す職人


レザーパイピング仕上げの工程
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2012年度のファブリックコレクション


* * *


製品単体は安価にコピーできても、空間の雰囲気、空気感まではコピーできません。建築家であるロドルフォ・ドルドーニをパートナーに選んだのも、空間デザインを商品とするためだったのです。
私は、家具職人をルーツにもつMinottiだからこそ、モードをビジネスに取り込めたのだと考えています。質のいい家具を作り続けるだけではグローバルなマーケットでは生き残れないという課題を正面から受けとめ「Made in Italy」の伝統を守るにはどうすべきかを考えたのです。そしてドルドーニの空間的モードを表現する能力を最大限に引き出すことで、今日の成功は生まれたのだと思います。こうした考えは、私の理想の家具販売像とぴったりでした。




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アーネストコラム酒酒落落 Minotti日本総代理店フォーユアアンビエントすけの代表・助野忠夫さん 第二回・Minottiの本質

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年11月19日

日本でイタリアの高級家具ブランドというと、カッシーナやB&B、 アルフレックスなどがメジャーと思います。ミラノ中心部のショップエリアに行くと、有名ファッションブランドが軒を連ねるなかに、これらの家具ブランドも大きなショールームを展開し、日本の家具屋のイメージとは全く違う、まるで美術館のアートのごとく家具を展示しています。私はアートを見て歩くのがかなり好きらしく、絵画や焼き物、ガラス、そして家具もビンテージやアンティークなものにひかれます。できたてのピカピカもいいけれど、使い込んだ味やぬくもり、時間をへた味のあるものに弱いたちです。そうしたものを探してミラノを歩きながら、Minottiの存在を知ったのは7年ほど前でした。


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ミラノにあるMinottiのショールーム


ほかの有名ブランドとは異なり、家具職人からグローバルなメーカーへと成長したMinottiの家具は、本質的なよさをもった製品であると直感しました。長年様々な家具を見ていると、インパクトがあっても中味はうすかったり、美しく見えても生活に活かせない家具などが分かるようになります。Minottiは華やかなブランドメーカーに比べ地味にも見えますが、貴族の時代から続くクラシック家具の伝統を受けついだ、奥行きのあるモダン家具と思います。これをぜひ日本のお客様にご紹介したい、広めたいという気持ちで一杯になりました。


* * *


Minottiの一番の特徴は、家具ビジネスにモードを採り入れたことといえるでしょう。多くの家具メーカーは、ソファやチェア、テーブルといったアイテム単位でデザイナーが異なり、家具一点一点を作品として発表しています。一点ずつは美しくても、部屋にコーディネートした姿は想像できません。
一方Minottiは、ひとりの建築家・ロドルフォ・ドルドーニが、ほぼ全ての新作をデザインしています。そのパートナーシップは十数年に渡り、毎年異なるモードをミラノサローネで発表してきました。


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2012年のミラノサローネでも新作を発表。各方面で話題となりました。


建築家のドルドーニにとって、家具は空間構成のエレメントです。特にサローネの空間コーディネートは、最新モードを占うものとして世界から注目され、会場で流す音楽や飲み物まで計算され尽くしています。ここでいうモードとは、家具によって構成された空間のスタイルです。歴代のスタイルブックを見ると、その変遷がよく分かります。過去のものだからといって古くささはありません。タイムレスであることもMinottiの特徴です。


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SUKENOでは、Minottiの魅力を広くお伝えするため
Minottiの世界観が存分に盛り込まれたカタログ
「スタイルブック」を、毎年お届けしています。




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アーネストコラム酒酒落落 Minotti日本総代理店フォーユアアンビエントすけの代表・助野忠夫さん 第一回・輸入家具との出会い

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年11月12日

このたびアーネストさんにお声がけいただき、このようなブログでMInottiを紹介するチャンスをもらったこと、大変感謝いたします。


私、助野は今年61歳で、家具屋は2代目です。「北陸の商都」と呼ばれた高岡に生まれ、少年時代の夢は外国船の船乗りになることでした。20代前半にバックパッカーでパリを中心にヨーロッパ全域を約2カ月歩き、ヨーロッパの家具にぞっこん惚れ込みました。たまたま実家が輸入家具を扱っていたこともあり、いつかは輸入家具を中心に扱う店を開きたいと思うようになりました。しかし、高岡という地方都市で一流の輸入家具ブランドを認知してもらうまでは大変でした。


1)30年まえ、高岡でアルフレックスの家具をとてもおしゃれに展示。1年間は全く反応なし。


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2)ドイツのシステム家具インターリュプケを扱う。新婚家庭にまあまあの成績を残した。


3)ドイツのシステムキッチンポーゲンポールを扱うものの、高過ぎてあまり売れない。一方、少し安めの国産オーダーキッチンはそこそこ売れた。


幸い、北陸は日本一住宅面積の広い地域であり、輸入家具は「SUKENO」という認知も広まり、店を軌道に乗せることができました。


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高岡にある総合ショップ『SUKENO』の2階にある「木のオーダーキッチンスタジオ」。


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想い通りの空間を計画できるよう、施工後のイメージを総合的に“見える化”しています。


* * *


学生時代、南青山・根津美術館の庭は、とてもいいデートコースでした(当時は無料で入れました)。表参道の交差点から根津美術館にいたるみゆき通りも好きで、いつかこの通りにお店をもてたらと夢見ていました。そして2002年、コレッツィオーネの2階に「SUKENO」の店をオープンした時は、本当にうれしかったです。現在はコレッツィオーネ近くの南青山コートにて、Minottiのモノブランドショップを続けています。


そして、もっと沢山の方にこのブランドを知っていただきたいという願いから、このたび南青山に2店目の「トライアングル店」をオープンしました。根津美術館前の通りから六本木通りへと一直線に抜ける、新しくできた道沿いにあります。元々はPapas Cafeのあった場所の裏手にあたります。


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三角形の外観が印象的な「ミノッティトライアングル」。


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“家具をアートのように楽しみながら暮らす”をコンセプトに、Minottiの持つ先鋭的でラグジュアリーな世界観を表現しています。


これまでアーネストさんのお施主さまには、多くのMInotti製品をご採用いだきました。今でこそ少し知られるブランドになりましたが、日本では全く無名のころから認めていただいたことに深謝いたします。ブランドネームだけに左右されず、本物を見抜く目をもった方々に支えられことは、Minottiにとって一番の幸せと思います。




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アーネストコラム酒酒落落 第17回連載は初登場のこのお方です。

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年11月05日

各分野でご活躍の方々がそれぞれの視点で自由にテーマを設定し、執筆いただく全4回の連載コラム「洒洒落落」。17回目のゲストは、富山県高岡市にてインテリア製品・住宅設備の輸入・販売を中心に事業を展開され、またイタリアのインテリアブランド『Minotti』の日本総代理店として、上質なライフスタイルを提案している「株式会社フォーユアアンビエントすけの」代表取締役社長の助野忠夫さんです。


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真の上質さとモダンさを兼ね備え、弊社のお客様にも絶大な人気を誇るMinottiを日本に広めた第一人者が初登場です。


〜プロフィールご紹介〜


富山県高岡市出身。家具屋の二代目として生まれる。20代の頃バックパッカーで巡ったヨーロッパでヨーロッパ家具に魅了され、輸入家具の店舗を経営したいと考えるように。1967年4月、高岡市三女子にて家具・インテリア製品の小売業を開始。現在は高岡市の本社(SUKENO高岡/ハウジングライブラリー)のほか、Minottiのオンリーショップを南青山に2店舗展開。中でも今年9月にオープンしたばかりの『Minotti Tri−Angle(ミノッティトライアングル)』は“家具をアートのように楽しみながら暮らす”同ブランドの先鋭的でラグジュアリーな世界観を見事に表現し、またユニークな三角形の外観も相まって、南青山の新たなランドマークとして話題になっている。


* * *


輸入家具に携わり36年、培った審美眼で数ある輸入家具を世に送り出してきた助野さまが魅了されるMinottiの家具の魅力とは。数ある有名ブランドのどれとも異なる、Minottiが持つ「暮らしを豊かにする可能性」を、ご自身の遍歴とともに次回より4回に渡ってご連載いただきます。


ぜひお楽しみに。


* * *


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Minotti (ミノッティ)
世界60カ国以上に展開し、世界のセレブたちに愛されるイタリアを代表するモダン家具メーカー。世界各地のトレンドを分析し開発されるコレクションの数々は、年に一度イタリアで開催されるミラノサローネにおいても、多くの注目を集めている。


株式会社 フォーユア アンビエント すけの
「For your ambient.」その人にとっての心地よさのために。をスローガンに、インテリアを通してそれぞれに合った心地よさを届けることを目指す。現在はヨーロッパ家具、システムキッチン、システムファニチャーやそのトータルコーディネート、リフォーム施工、ハウジング業務など幅広い事業を展開し、暮らし全般をプロデュースする企業へと進化を遂げている。




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