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アーネストコラム「洒洒落落」第11回 モダンリビング編集長 下田結花さん

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2012年2月06日

【Vol.3 ロード・オブ・ザ・マナー
http://www.lordsofthemanor.com/


イギリス、コッツウォルド。ロンドンからクルマで2時間。ここには、100年前と変わらない景色が残っています。どこまでいっても、なだらかな丘陵が続き、羊が途切れることはありません。そんな中に、「マナーハウスホテル」と呼ばれるカントリーホテルがたくさん存在しています。
「マナーハウス」とは領主の館のこと。その地域を治めていた人たちの屋敷を、ホテルに改修したものです。たいていの場合、屋敷だけでなく、広大な敷地も含まれます。そうした「マナーハウス」の典型とも言えるのが「ロード・オブ・ザ・マナー」です。

最近では、こうした「マナーハウスホテル」も内装を一気にモダンに変えてしまう場合が多いのですが、マナーハウスの古き良き面影が懐かしいと思うこともしばしばです。そんな中で、この「ロード・オブ・ザ・マナー」は、リファブリッシュしつつも、ゆったりとした時間の流れを失わずにいます。花柄の壁紙やチンツのカーテン、フォーポスターベッドや大きな鏡、出窓のウィンドウシートなども、ここでは健在。床は少し傾き、階段は急で、廊下も細いのですが、そうした空間そのものが、屋敷の面影を伝えているのです。
とはいえ、すべてはきちんと手が入れられていて、清潔快適。ゆったりとしたおおらかなサービスや、なんといってもこうしたホテルには欠かせない年期の入ったスタッフの笑顔も健在です。一方、料理は、インテリアとは対照的にしっかりモダン・ブリテッシュ。器や盛りつけも新鮮です。しかし、ここでも変わらないのは、時間の流れ方。食事には、たっぷり3時間以上かかります。
そもそもマナーハウスの周りには、夜、外出するような場所はありません。せいぜい、村のパブくらい。ですから、夜の予定は食事だけ。
まず、ソファの置かれたラウンジで、ドリンクとアペリティフを頂きながらメニューを決めるところから始まります。これにたっぷり30分。それから「テーブルの用意ができました」と食堂に移動するまで、さらに20分。
料理はたいていスリーコースメニューで、前菜、メイン、デザートからなります。ここまでは食堂のテーブルで。既に2時間半以上経過。そして、今度はまた最初のラウンジに戻り、思い思いに好きなソファでくつろぎます。大きなコーヒーポットとプチフールがきて、食後酒を頼む人も。寒い季節ならば、暖炉のそばでというのもいいものです。コーヒーを飲みながら気がつくと、既に1時間以上たっています。その間、話して話して話す。食事の時間は、会話の時間なのです。
7時から始めた食事が終わった頃には、既に11時近く。もう後は、明日の朝食を楽しみに寝るだけです。
こんな時間の過ごし方は、イギリス人にとっても特別なもの。結婚記念日や誕生日に、こうした場所で過ごすカップルが多いそう。比較的、年齢の高い方達が多いのも、ほっとくつろげる空気の理由かもしれません。

先週も書いたように、冬のロンドン&カントリーサイドも、夏とは違った魅力があるもの。航空券もホテル代も格安で、しかも円高の今なら、こんなマナーハウスでの時間を少し長くとっても大丈夫そう。
そしてそんなときのおすすめは、ヴァージン・アトランティック航空のアッパークラスでの旅。フルフラットシートですから、寝たままロンドンへ。ヒースローでのアッパークラスラウンジも、ちょっとほかでは味わえない快適さです。今なら、冬のキャンベーン実施中だそう。
http://www.virginatlantic.co.jp/

夏が待ちきれない人のための、イギリスです。


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「ロード・オブ・ザ・マナー」の外観。
ローワースローターという村の近くにある。

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2階の窓辺のウィンドウシート。
ここに座って読書、は至福のとき。

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ダイニングルームは正統な中にも、
カントリーホテルらしいくつろぎが…。

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広大な芝生の庭の奥には池もある。
どこまでが敷地かわからないほど。

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ブルーのデルフィニュームとラベンダーの咲いた庭は、
まさにイギリスそのもの。

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1m以上もある大輪のデルフィニューム。
ブルーのグラデーションが美しい。

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客室の家具は、ほとんどがアンティーク。
こんなパーソナルチェアでゆったり。

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部屋の大きな鏡もアンティークのもの。
部屋のインテリアは一室ずつ違う。

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庭のテーブルでお茶やアフタヌーンティーを
頂くこともできる。




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