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アーネストコラム「酒酒落落」グリーンコーディネーター幸繁信裕さん・矢野志保子さん VOL.4「これからの緑化」

  • アーネストコラム「酒酒落落」
  • 2013年5月13日

「これからの緑化」


みなさん、こんにちは。
3回に渡りご案内させていただいた「緑と花について」、最終回の今回は「これからの緑と花について」我々の想うところをお話させていただこうと思います。


人々にとって欠かせない緑とお花。
愛でる気持ちは今も昔も変わりませんが、いかにして「感じる」か、そのあり方はそれぞれの時代で変化してきていると思います。
感性の融合やライフスタイルにより、取り入れ方やしつらえ方は変化し、モノや物流の豊かさがその感性を具現化することを可能にしてきています。
屋上や壁面などの特殊緑化においてはさまざまな企業が技術開発をしており、よほど過酷な環境で無い限り緑化できないところは無いと思います。


それだけ自由度が高くなってきている緑化。
自由にお好みで選択し、植物との豊かな生活を楽しんでいただければ、
我々も嬉しく思いますが、世に出ている情報だけでは足りないと思う選択肢があります。




1つにそれは「多様性」。
インドアでもアウトドアでも、普通に購入できたり環境デザインやコーディネートで使用される植物はかなり限られたものになっております。
基準は主に「育成が容易」であること。これはとても大切だと思いますが、単調すぎてどこを見ても同じ植物では、おもしろみも半減。ちょっとしたアイディアやチャレンジ精神があれば、もっともっとわくわくする緑化ができます。
感動や発見は人々にプラスの力を与えてくれ、植物の魅力を再確認するきっかけにもなります。


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写真左:流通サイズのドラセナドラコ(和名リュウケツジュ)
写真右:ドラセナドラコ自生の姿


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写真左:ブラキキトンの自生の姿。そのユニークな姿からボトルツリーとも呼ばれる
写真右:国内で流通するブラキキトン(品種違い)の苗。将来画像左の様になるとは想像もつかない。


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写真左:コウモリラン 最近人気が高まりつつある植物。奇想天外な姿が面白い
写真右:メディニラマグニフィカ 比較的育てやすくとても美しい花を咲かせる植物だが市場に出回る量が少ない。




次に「適応植物」。
技術で植物を育成させることはできますが、もっともっと植物の適応能力を引き出し、容易に緑化することもできます。
無茶な場所に無茶な緑化をするのではなく、野に咲くたんぽぽやオオイヌノフグリ、シダやススキように自然とあるがままの緑化を心がけると手間やコストの面でもメリットがあります。
環境創造や植物との豊かな時間は長期的なもの。お水やりや害虫駆除や施肥など「義務的なこと」に手間やコストをかけるのではなく、剪定や間引きなど「直接植物に触れ、より美しく育てること」に時間をかける。そんな緑化は人々と植物のほどよい関係も作ってくれます。
土壌のないインドアやテラスでは「義務的なこと」は技術やアイディアで簡易化し、適応植物をしっかり選んであげればより豊かな時間を過ごせると思います。


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野生の草花の楚々とした美しさは改良された園芸品種では味わう事が出来ない。


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シロツメクサの群生、芝生とは違った美しさがあり、メンテナンスもかなり低減できる。時には四葉のクローバーを探したり、花の冠をつくったり。芝生には無い楽しみも生まれる。




最後に「日本」。
これは感性的な部分も大きいですが、日本人の持つ文化や伝統を継承する緑化。
現在の日本における緑と花のあり方は西洋式要素が大きいと思います。当然、西洋の良い文化や感性はどんどん取り入れていった方が良いと思いますが、自国の感性や文化や伝統と融合させる視点の緑化が増えていくとより良いと思います。
西洋のプランターに東南アジアの植物を植える、こういったコーディネートも素敵ですが、たとえば植え方・飾り方・置き場所に日本人の持つ季節感・お出迎え精神・見立て方などが融合されるとさらにハイレベルに変化すると思います。


もともと日本人はアレンジが得意だと思いますし、その感性は世界に誇れる奥ゆかしいものだと思います。
それを活かさないのは、非常にもったいないことです。
木の文化である日本が都市の木造化に向かう様に、我々は世界に誇れる都市、ビル、家の環境緑化へつながる「緑とお花のあり方」を模索し、提案し続けていきたいと思います。


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和の意匠を盛り込んだコーディネート


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コケ玉による演出緑化。和の雰囲気が落ち着いた空気感をつくる。


* * *


植物や自然の魅力は語り尽くせませんが、文字数に限りがございますので今回はこの辺で抑えようと思います。
機会がございましたら是非またお話させていただければと思います。
短い間ではございましたがブログを読んでくださった皆様、アーネストグループの関係者の方々、誠にありがとうございました!


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